nothingbutca 2009年2月4日発売。先日、無期限の活動休止を発表した、チャゲアスことCHAGE and ASKAのベストアルバム。
 この前の記事で「レンタルで出ていたら・・・」と書いた管理人ですが、某電気店のポイントが貯まっていたので、思わず購入してしまった次第であります(笑)。

 前置きはさておき、今回のベストアルバムは、1999年に発売された20周年を締めくくるベストアルバム「ROLL OVER 20TH」の続編といった趣き。「ROLL〜」から漏れた90年代のシングルタイトル曲と、2000年以降のシングルタイトル曲をすべて収録した全15曲。「SAY YES」「YAH YAH YAH」の2曲のみ、前ベストとダブっているのですが、代表曲だからこれは外せないということだったんでしょうか。

 1曲目の「if」から5曲目の「Something There」までがいわゆる大ヒットシングルの羅列。6曲目の「群れ」からはJ-POPの王道からは一線を画すような、実験的な曲が多くなるのですが、それをただの実験に終わらせず、きちんとシングル曲としての輝きを(かつてのシングル曲よりは渋い輝きではありますが・・・)放つように各曲仕上げているのはさすがだと思いました。ストーリー仕立ての「C-46」や、久々のチャゲメインシングル「夢の飛礫」、豊潤なメロディーラインが美しい「Man and Woman」など、聴きどころはたくさん。79分というボリュームもあり、すべて聴いた後には満腹感でいっぱいになるベストアルバムでした(笑)。

 「ROLL OVER〜」のその後10年のチャゲアスの活動を総括している、という意味では、このアルバムを「30周年記念のベストアルバム」(レコード会社の煽り文句的にはこんな感じ)とは呼びがたくはありますが、90年代によく聴いていて、「そういえば最近のチャゲアスはどんな曲作ってるの?」と興味を持った方には最適な「最近のチャゲアス入門編」だと思います。