otokonotabiji 2008年9月20日発売。今西太一の久々のニューアルバム。オリジナルフルアルバムとしては・・・通算6枚目(多分)。全12曲収録。

 普段のライブではアコギを抱えての一人ステージが多いという彼ですが、本作は様々なミュージシャンとコラボしながら作り上げられた作品だそうで、内容もザックリとしたバンドサウンドだったり、ピアノ独奏との共演だったり、打ち込みを使った曲もあれば、路上でアコギをかき鳴らしながら録音したという曲もあったりと、非常にバラエティ豊か。
 そして、今西氏のぶっきらぼうだけど心の芯に優しさを感じる、熱いヴォーカルも健在。独自の世界観を持った詞の内容によって、歌い分けも各曲微妙に異なっていたりと、彼の表現力を随所に感じられるアルバムになっています。
 お薦め曲は「ハートの問題」「人生最後のショーのように」、そして「バンドマン」。タイトル曲の「男の旅路」は某ビールのCMソングに使われてもいいんじゃないか?とも思いました(笑)。

 以前、「今週の1枚」で「遠くの友達へ〜END OF MY INNOCENCE〜」という彼のサードアルバムを紹介したのですが、今作は個人的に、もしかしたら「遠くの〜」よりもお気に入りのアルバムになるかもしれません。今西太一の「今」を見事に表現した名盤です。だから、もっと売れて欲しいんだけどなぁ〜(泣)。

 余談ですが、歌詞カードの「thanks to」の欄にKANさんの名前が。そういえば博多のアコギイベントで一緒になったとかいう話を聞きましたが、自分の好きなミュージシャン同士に繋がりがあるというのは何だか嬉しいですね。