今まで管理人・SASAが愛用してきた、音楽ライフに欠かせないウォークマン、いわゆる「ポータブルオーディオ」の歴史を追って振り返ってみようと思います。
 長い文章なので別項にて公開いたします。

 (2014.1/17、2015.4/4 テキスト、画像リンク追加)
初代:SONY WALKMAN WM-EX88
 1991年春購入。中学校に進学した際に購入。自分の小遣いで初めて買ったヘッドフォンステレオ。確か池袋のビックカメラまで買いに行った記憶が。
 当時のウォークマンシリーズのフラッグシップ機であり、CMでもよく流れていた、ホールドシャッター(詳しくは画像リンク参照)の「ブンチャッチャウォークマン」が特徴的。個人的には液晶リモコンが魅力で、購入に至った動機はその点だったような気がする(苦笑)。
 音漏れ防止機能や、テープの空白時間を利用しての曲サーチなどができて、なかなか便利な一台だった。
 使用末期にはカセットのローラーが経年劣化でテープの再生速度が不安的になっていく…という、ありがちなパターンでお役御免。


二代目:SONY WALKMAN WM-EX511
 1995年秋購入。初代が不安定になってからは、親の使わなくなったウォークマンを繋ぎで使っていたりしていたが、ようやくこの年、二代目の購入に踏み切る。
 時代は「薄丈夫ウォークマン」(本体がアルミ製)やチューナー付きが主流だったが、この時はあえてシンプルな機能のみが搭載(リモコンも液晶ではない)された「ベーシックウォークマン」を購入。理由は安かったから(笑)。
 安かったから、といっても、音質的には何ら問題はなく、操作性も良かった。が、購入して数ヵ月後、盗難に遭い紛失してしまう。悲しい別れだった…。


三代目:SONY WALKMAN WM-EX2※画像は「EX1」ですがその進化版が本機。
 そんなわけで急遽三代目を購入する必要にかられたが、なぜかヤケクソ気味に「どうせなら高性能モデル買ってやる!」と思ったらしく(苦笑)、ウォークマン生誕16周年記念モデルをなけなしの小遣いをはたいて購入。二代目はケチってスタンダードモデルを選んだのに、どこにそんな金があったんだ。
 今回のモデルは本体の上部に開閉ボタンがあるという画期的デザイン(いつもは側面にあった)。加えてガム型電池+乾電池で50時間再生という、当時としては驚異的なスタミナのウォークマンで充電しなくても一〜二週間は余裕という優れもの。唯一の欠点はリモコン。液晶画面に太陽の光を吸収して暗いところで光る、という仕様は面白かったが、リモコンの中に埃が入りやすかった…。


四代目:SONY WALKMAN WM-FX822
 1997年夏購入。この年から通うことになった大学は実家からかなり遠いところにあったので、カセットだけでは時間が持たず、ラジオも聞けたらいいな〜という理由で購入した、最初で最後の「チューナー付きウォークマン」。
 本体にもリモコンにも液晶ディスプレイが付属。リモコンは従来のものとはデザインがスマートに一新されていて、ジョグダイヤルっぽいのも付いていたような気がする。
 また、機能のひとつに「目覚ましお知らせ機能」みたいなものがあって、○分後と指定しておくとその時間にアラームが鳴る、という仕様になっていた。前述の通り、通学がかなり大変で、電車の中でよく寝ていたので、この機能にはだいぶ助けられた(苦笑)。
 故障は確かしなかったような気がするが、音楽環境がMDにシフトするに伴い、カセットウォークマンを買ったのはこれが最後。


五代目:KENWOOD DMC-K5
 1998年夏購入。MDコンポを購入し、ならばポータブルMDも!ということで、自身初めてのポータブルMD。
 なぜ今までずっと使っていたソニー製ではなくケンウッド製のものを購入したのかというと、コンポがケンウッドだから同じメーカーのほうがいいだろう、という単純な動機。とはいえ実際に他社とのコンポ⇔ポータブルの相性に悩まされていた時期だったので、これはこれで良かったような気もする。
 カセットテープと比べると格段に音が良い。MD録音だから当然か。ジョグダイヤル式のリモコンのディスプレイには演奏時間やトラック、曲名が表示され、カセットウォークマンに慣れた身には何もかもが新鮮であった。ガム型の充電池がやけに平べったくて大きかった記憶がある。
 大学〜就職活動〜就職という、激動の時代を共に過ごした、思い出深いモデル。


六代目:KENWOOD DMC-P33
 2001年秋購入。ちょうどコンポが壊れたこともあり、MDLP機能が付属のMDプレイヤーが欲しくなって、新しいコンポと一緒に購入。
 使い勝手は先代とほぼ変わらず。リモコンが一行表示になってしまったのは残念だったが、リモコンのボタンは押しやすく改善されていたのでプラマイゼロ(?)。
 驚異の153時間連続再生(最大で)など、稼働時間も他製品より抜きん出ていた。
 リモコンに装備されていたリモコンクリップが弾け飛んだり、外付けの乾電池ケースのフタの部分が欠けたりと、周辺のトラブルが結構あった(笑)。雑な使い方に今となっては反省である。


七代目:KENWOOD DMC-T55
 2004年夏購入。先代の後継機といったところ。本体に関しては丈夫なケンウッドなので迷わず購入(笑)。
 特徴は何といっても「バックライト付き2行リモコン」。再生状態、曲名、分数、残り電池量などが一目で分かるのはデザインも含めて文句なしだった。
 ただひとつの欠点は、充電器がスピーカー付属になったこと。スピーカーからの音は良いものではなかったし、充電をしていてもイマイチ「フル充電になった」という合図が分かりづらかったのが残念。
 最後は本体ならびにリモコンの再生部分が壊れ、再生ができなくなって次代へ。

 
八代目:KENWOOD DMC-V55
 2006年夏購入。結果的にポータブルMD最終購入モデル。
 2行リモコンも健在。内蔵のアンプがデジタルプリアンプになったそうだが、筆者の耳では今までのものと違いがよく分からなかった(汗)。
 そして今回も充電器を兼ねたスピーカースタンドが付属。はっきり言ってスピーカースタンドがいらなかったし、本体との接触部分が微妙で、充電を終えて聴こうと思ったら充電されていなかったり…ということが度々あって若干ストレスだった。普通の充電器を付けてくれれば良かったのに…。
 2009年頃からリモコンが消えたりして操作ができなくなるという、先代と同じ症状に突入。もうこの頃になるとMDウォークマンは各メーカー全滅状態(ソニーの録再用のが一台売っている程度)になってしまっていた。


九代目:SONY WALKMAN NW-706F
 2009年秋購入。
 時代の主流は既にMDからPCを使ったネットワークウォークマンへとシフト。
 そして自前のパソコン(WINDOWS ME)がクラッシュし、代替のパソコン(WINDOWS 2000)を借りたところで、「このパソコンで使えるネットワークウォークマンないかな?」と思って探し出したのがこのモデル。
 2006年製造のものだったが何とか入手。PCのソフトに音楽CDをコピー→ウォークマン本体に転送という仕組みにはすんなりと溶け込めた。転送ソフトは「Sonic Stage」。
 本体には4GB分の音楽データが入り、ポータブルMDとMDディスクを持ち歩くよりも遥かに省スペースで身軽、というわけで、あっさりとソニーに寝返る(苦笑)。
 ちなみにこのモデルのウリである「ノイズキャンセリングヘッドフォン」は、個人的に苦手なカナル式なので使っていない。宝の持ち腐れか?!
 管理人はポータブルオーディオを使いすぎてすぐ壊す傾向があるが(笑)、このモデルは十代目購入に伴い自宅用のサブ機に移行。2015年現在も故障することなく我が家で静かに存在感を示している。


十代目:SONY WALKMAN NW-S746
 2010年夏購入。代替のパソコンからようやく自前のパソコン「WINDOWS 7」を入手したことに伴い、「7」対応のモデルをカタログから探して購入。ちょうど次のモデルに移行の直前で型落ち寸前状態だったので、結構安く手に入れることができた。
 「Sシリーズ」の最大容量32GBを誇るカードタイプのウォークマン。転送ソフトは「Xアプリ」。大きな液晶画面でCDジャケット、アーティスト、アルバムタイトル、プレイ中の曲目、演奏時間まで一目で確認できる優れもので、スタミナもそこそこあり(42時間)、お気に入りの音楽を詰め込んで旅のお供に連れていった。若干操作ボタンが押しにくいが、シリコンケースを装着すると本体に突起ができ、その弱点もカバーできた。
 通常に音楽を楽しむ他にも、「動画閲覧機能」、「ノイズキャンセリング」や「歌詞ピタ機能」などが搭載されていたが、これらの機能はほとんど使わず(苦笑)。弱点は電池残量表示のメーターのメモリの減り方。フル充電から少し使うとすぐ最初のメモリが減る、逆に電池切れ寸前の点滅表示を始めてからかなり粘る(笑)といった具合にムラがあったがこれは仕様らしい。


十一代目:SONY WALKMAN NW-S786
 2014年春購入。十代目の電池の減りが激しくなってきたこともあり、新モデルに交換を決意。消費税8%導入直前の駆け込みで購入した(笑)、当時の「Sシリーズ」最新モデル。
 先代同様、容量は32GB。やや丸みを帯びたデザインに変更されたが、基本的な性能はほぼ一緒。変わったのは約77時間という大きく増えたそのスタミナ。一回のフル充電で一ヶ月は使い続けられる、という持続っぷりに感銘を受けた(?)。なお、新しく「Media Go」という管理用アプリケーションソフトが導入されたが、今までのソフトも引き続き使用可能ということで、「Xアプリ」を未だに使い続けている。

 
 …以上、ポータブルオーディオの個人的歴史でした。
 2010年代も半ばに差し掛かり、MDウォークマンは完全消滅、CDウォークマンを持ち歩くリスナーも稀少な存在になり、ウォークマンといえば「ネットワークウォークマン」しか知らない世代もそろそろ現れるのではないか、と思う今日。今やSONYもカード型、スティック型のみならず、スポーツ用やスマホライクなウォークマン、加えてハイレゾ音源再生可能の高級機など、様々なバリエーションを市場に持ち込み、細分化が進んでいるようで。KENWOOD派の私としては、ポータブル方面も頑張ってほしいものです…といいながらSONYを使っていますが(笑)。
 ともあれ、当面は2014年購入の十一代目を大事に使い続けたいと思っております。